【高月】の使い方と選び方のコツ【簡単解説】

高月(たかつき)とは?【基本情報】

「高槻」や「高杯」と書く場合もあります。

仏様やご先祖様に、お菓子や好物だったものをお供えするときに使う道具の一つが、【高月】になります。

 

丸いお皿に足が1本はえた形をしています。

昔は四角形だったそうですが、今は円形が一般的です。

飾るときは1対で使用します。

中京高月 タメ

お店などで買う場合も、「1対いくら」となっているはずです。

他にも同じ用途で使う、供物台(くもつだい)や供花(くげ)という仏具があります。

 

供物台については後述します。

供花の詳しいことは下記サイトで詳しく紹介しています。

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供花のこと【基本編】仏具における【供花】(くげ)とは、浄土真宗でのみ使われる仏具になります。他の宗派は高月を使用します。 つまり、供花と高月の用途は全く同じで、仏様やご先祖様にお菓子などのお供えもの[…]

仏具の供花の使い方 

高月の使い方

木製貫通高月 朱
基本は1で使います。


お供えをするとき、紙を一枚敷いておくと高月が汚れずにすみます。


専用の敷紙もあるのですが、お家にあるもので代用できます。

習字に使う半紙や千代紙(折り紙)を使っている人も多いですよ。

 

ただ、新聞紙やチラシを使うのはさすがにやめたほうがいいと思いますが。

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置く場所と、注意しないといけない【大きさ】の話

上から2段目か、一番下の段の両端にひとつずつ置きます。

一番上(ご本尊を置く場所)にはのせません。


設置するときに注意していただきたいことが一つあります。それは、高月の大きさです。

左右に置こうとしたら、お皿の部分が仏壇の上段に当たって、おさまりが悪かったり、下手をすると置けない場合があります。


特にモダン仏壇や、家具調仏壇などのコンパクトサイズのものは注意してください。

 

また、高月が大きすぎると、上段の脇侍を隠してしまう可能性もあります。

高月の上には、お供え物を置くことを念頭に、サイズを決めていきましょう。

 

高月の使用例

実店舗で購入した場合は交換にも対応してもらえると思いますが、

ネットショッピングの場合は、返品送料が自己負担になったり、日にちがたち過ぎると返品を受け付けてくれないかもしれません。

よく確認してから購入しましょう。

 

大きさは2.5寸から8寸まであります。

お皿の直径が基準寸法となっています。

【1寸は約3センチです】仏壇や仏具の基準寸法は尺貫法を使います。

高月の種類

材質はプラスチック製か木製です。

プラスチックのほうが安価で主流となっています。


いくつか代表的なものを簡単に解説します。

 

プラスチック製に、中京型と京型というのがあります。

中京型には足の中央に「節」があります。

京型にはありません。

 

値段の違いはほぼないので、どちらにするかは好みで選んで構いません。

 

同寸でも、中京型のほうが少し背が高いことが写真を見るとわかります。

私の会社では中京型をよく出荷します。

京型高月と中京型高月の比較
左が京型、右が中京型

他にも、東型(あずまがた)、貫通型、鶴高月、唐木製(黒檀・紫檀)、蓮華型高月などがあります。

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東型にも中京型と同じく中央に「節」があります。

貫通型には節はありません。京型と似てますね。

 

鶴高月は足の中央がふっくらしています。

鶴の足の関節を表現しているそうです。

ほかの高月より足が長いのが特徴です。

 


プラスチック製のサイズは2.5寸から8寸、木製は、3寸から5寸が一般的です。

色は、「朱」「黒」「タメ」が多く、

木製だとさらに「玉虫」「虫喰」「梨地」などもあります。

オススメはどれ?

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私はプラスチック製のものをオススメします

色も豊富にそろっています。

価格も木製品に比べると安いです。

 

中京型でも京型でもそこは好みでいいです。

 

仏壇が明るい色なら「朱」を、暗めなら「タメ」を使うと違和感がないと思います。

モダンな仏壇には、独創的な色合いのものでも合うかもしれません。

塗り仏壇なら「朱、黒、どちらでも問題ない」ですね。

 

宗派による決まりはないので、自分の気に入った高月を選ぶのが一番いいかと思います。

 

その時は、くどいようですが、

置くスペースを測ってから、サイズを選びましょう。」

 

仏壇が小さくてスペースがないようなら、供物台を検討しましょう。

次の章で詳しく。

【供物台】とは、高月を簡略化したような仏具です

丸供物台 ブラウン
高月が1対で使うのに対し、供物台は1つで使用しても構いませんし、宗派を問わずに使えます。


高月より背が低く作られているものが多く、形も円形だけでなく小判型などがあり、スペースが限られる小型仏壇と相性がいいです。


仏壇に高月を入れるスペースがない場合は、供物台を利用しましょう。

供物台の使用例

まとめ

●高月は、仏様やご先祖様へのお供え物をのせる台になります。

●1対で使います。

●プラスチック製と木製があります。

●上から2段目の左右に置きます。

●大きさに注意!

●高月が置けない場合は供物台も検討しましょう。

 

いかがでいたか?
高月の用途や必要性がわかっていただけたでしょうか?


高月の歴史や、文化については勉強不足もあり、書くことができませんでした。

ですが、高月を実際に選んだり、比較したりする材料の一つにはしていただけたかと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。