防炎マットを仏壇に使う時の注意点はこの3点です。
・まず、サイズを確認しよう。
・材質を知っておこう。
・効果的な場所に掛けよう。
きっと、読み終わった頃にはあなたの仏壇に最適な防炎マットが見つかっていることでしょう。
こんな疑問をお持ちですか?・・・なら解決します。
「どう選べばいいの?」
「仏壇以外にも使えるの?」
こういった漠然とした疑問にサクッと答えていきます。
本記事のラインナップはこちら。
・防炎マットの材質を知ろう。
・私の仏壇に似合うのはどれ?
・仏壇以外にも使える防炎マット。
この記事を書いている私は、仏具問屋に努めて10年以上になります。
もちろん、防炎マットも取り扱っています。
昔からあるものから、最近の仏壇に合わせたオシャレなものまで色々みてきました。
今日は、仏壇に絶対必要ではないけれど、あると便利で、しかも安心も手に入る防炎マットについて深堀りしていこうと思います。
防炎マットはなぜ必要なのか?
今更必要ないとは思いますが、一応防炎マットの説明をしたいと思います。
防炎マットは、主に仏壇や経机の上に掛け、火や傷から仏壇・仏具を守るためのマットです。
仏壇では、蝋燭や線香を使用することが多いです。
電気タイプや電池タイプが普及してはいますが、法要のときは正式な儀礼のために火を使う方が多いです。
ローソク立てを倒してしまうと火事になることがたまにあります。
慌てず水をかければすぐ消火できますが、焦ってしまうと気が動転して頭が真っ白になりかねません。
火事で多いパターンは、蝋燭の火を手で消そうと仰ぐときに起きる出火です。
息を吹きかけて火を消してはいけないことは皆さんよく知っています。
ただ、手でパタパタしてもなかなか消えないこともあります。
そんなとき、蝋燭に手が当たり倒してしまうのです。
仏扇やローソク消しという仏具があるので、持っていないのなら安いですし一つ用意しておくと便利です。
防炎マットの大事な役割は、火の燃え広がりを遅らせることにあります。
もう一つは、傷の防止です。
仏具を直接仏壇に置くといつの間にか傷が付いていることがあります。
大事にしていきたいのであれば、防炎マットを掛けておくことをオススメします。
防炎マットの材質を知ろう
しかし、素材は1種類だけではありません。
ガラス繊維、ポリエステルなどのビニール素材、金属を含んだ繊維などが主に使われています。
安いものならビニール系(柄の種類が少ない)、見た目から選びたいのなら、布に防炎効果のある溶剤を染み込ませたもの(柄の種類が多い)から選びましょう。
一口メモ
布のような材質で防炎効果を謳っているものは、薬剤に浸けて防炎加工にしています。
なので、永久にその効果が保証されるものではありません。
洗ったりしても効果がなくなるのでご注意を!
私の仏壇に似合う防炎マットは?
では、具体的にどんなものを選べばいいか手順を解説していきます。
まず、あなたの仏壇のサイズを測りましょう。
蝋燭や線香を置く棚の寸法を測ります。
サイズがわかったら一回り小さな防炎マットを探してください。
もちろんジャストサイズがあれば言うことないのですが、そうは問屋が卸しません。
間違って大きいサイズにしてしますと、仏壇の扉に当たったり、引っかかって仏具がひっくり返る大失態をしてしまうかもしれません。
「小さめにしておきましょう。」
膳引に掛けるときは、厚みにも注意が必要です。
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膳引は引き出せる棚として便利なものですが、厚い防炎マットを掛けると引っかかって出てこなくなったり、グニャっとなってしまいます。
「膳引にも使える」と謳っている防炎マットを選びましょう。
また、全体に掛けるのではなく、仏具単体ごとに敷いて使う「仏具敷」というものもあります。
ただこれはあくまで傷防止の観点が強く、火災予防には少し不安です。
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どうしても仏壇にピッタリ合わせたいのなら、特注品として依頼するか、自分でカットできる防炎マットを買うのも手です。
ハサミやカッターで切ってもほつれず、切り口がきれいです。
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曲線にも切れるので、カーブのついた仏壇にもピッタリいけます。
ビタッと合ったときは感動ものですね。
仏壇位牌にも使える防炎マット
多くの方は経机の上でお勤め(火を灯し、お香を焚き、読経などをすること)をすることが多かったからです。
なので、経机用の防炎マットは仏壇用よりも数多くの種類やサイズが販売されています。
また、仏壇の中に掛けるのではなく、仏壇の下に敷くタイプもあります。
「養生マット」や「仏壇敷」と呼ばれています。
仏壇敷は主に、小型の仏壇(上置仏壇)に使用する目的で作られています。
タンスやチェストの上に置いてもずれてこないように、滑り止め加工がされているタイプもあります。
まとめ
防炎マットは絶対に必要とは言えないけれど、あると安心な仏具です。
もし火災にでもなったら目も当てられません。
高価なものでもないので、用意しておくことをオススメします。
仏壇の雰囲気も変わるので、季節に合わせて使い分けるとオシャレなインテリアに早変わり?