メーカーから届いた鳥居をそのままお客さんの所へ持っていったら、「所々、色が擦れている」というクレームがありました。
この鳥居は、神社にあるような人が通れるものではなく、神棚に飾っておくような小さいものです。
高さが36cm位のものでした。
確かに、よく見ると擦り跡が。
手で持った時に爪でこすった跡がたくさんあります。
そして、正体不明の白い点々もありました。
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おそらくアクリル絵の具で塗ってあるのではないでしょうか。
なので、軽く触るだけで手に塗料が付きました。
作業終了時には、はめていた軍手が赤くなってしまいました。
遠目に見ればわからない擦り跡なのですが、一度気づいてしまうと、そこに目がいくのが人間の性(さが)。
メーカーに戻してもよかったのですが、また同じような状態で戻ってきても困ります。
送料も無駄ですし、自分で塗り直すことにしました。
まずは絵の具の調達です。
私の会社にはカシュー塗料しか置いてないので、アクリル絵の具を買ってくることにします。
近くの文房具店で買ったのがこちらのアクリル絵の具です。
これの倍以上の値段がする絵の具もありましたが、経費削減です(笑)
赤と黒の塗分け部にマスキングテープを貼り、赤から塗ることにしました。
こちら↓が塗分けした部分のアップです。
濃いめで1度で塗ろうとすると塗りだまりやハケ目が出てしまうので、薄めに塗料を作り、3度ほど重ね塗りをしました。
うまくいったので次は黒色です。
黒も3度ほど塗ったのですが、なぜか色ムラが出てきてしまいました。
追加で2度塗り重ねてやっときれいに仕上がりました。
実はこの鳥居、2本あり、同じように塗り直したのですが、絵の具が足りなくなりそうになりました。
余裕で余ると思っていたので、ビックリしました。
特に黒がギリギリでした。
面積は赤より狭かったのですが、追加の2度塗りが余計だったのでしょう。
無事仕上り、納品できましたし、お客様にも納得していただけたのでよかったです。
仕事の合間合間に作業したので、1週間くらい掛けて仕上げました。
塗り直した完成品がこちら。