神様を家で祀ることができる神棚。
神棚は昔から私たち日本人にとって身近な存在でした。
しかし、22世紀になると自宅に神棚が無いという家が増えていきます。
「やむを得ず処分しないといけない」という声も聞かれます。
神棚に対する考えも千差万別です。
今回は、あなたの考え方に合った神棚の処分方法をいくつか紹介します。
この記事を読めば、自分の考え方に沿った納得のいく処分方法がわかります。
処分方法その1.神社へ持参して処分する【祈祷してもらう】
あなたの考え方
処分は心苦しいが、やむにやまれぬ事情がある。
処分費用3~5千円程度
この処分方法の手順
①神棚のほこりを払う
神社へ持っていく前に軽く掃除をしておきましょう。
今まで見守ってくれた神様の社です。
最後まで大切に扱いましょう。
中に入っていたお札は取り出して、半紙や風呂敷に包んでおきます。
陶器の神具は家庭ゴミとして処分して構いません。
捨てていいかどうか悩むものはとりあえず神社へもって行きましょう。
判断してもらえます。
神棚は段ボール箱に入れると持ち運びが楽になります。
②神社へ持っていく
特に予約しなくても営業(?)時間であれば受け付けてもらえます。
ただ、先に電話して予約しておいた方が、スムーズに事が運ぶと思うので、予約をオススメします。
社務所で神棚を処分したい旨を伝えましょう。
そして祈祷料を払いましょう。
3~5千円が相場です。
お札や先程処分に悩んだものをどうするか、この時に聞いておきます。
③祈祷してもらい帰宅します
神社の中に案内されるので、祈祷を受けます。
立ち会わずにお金を払ったらお任せしてそのまま帰ることもできます。
しかし、神社によってはシステムが違うこともあるので、その場でどうしたらいいか確認しておきましょう。
今まで見守ってくれた神棚に感謝しながら帰ります。
処分方法その2.お札のみ神社へ【神棚は家庭ゴミ、もしくは無料のお炊き上げへ】
あなたの考え方
神棚は魂も入っていないので、一般ゴミでいいと思う。
処分費用0円
この処分方法の手順
①神棚の中からお札を取り出します
神棚を下ろし、ほこりを払います。
そして中からお札を取り出します。
半紙や風呂敷に包んでおきます。
②神社へ御札を持っていく
神社には「古札返納箱」などの、古いお札を入れる箱があります。
常に設置されている神社や、年末年始のみ設置する神社があるので、先に確認しておきましょう。
また、1月15日の行事「左義長」や「どんど焼き」を行うこの日に持っていけば、その場でたくさんのお札や正月飾りと一緒に燃やされます。
③神棚を家庭ゴミとして出す
お札を神社へ持っていった後の神棚はただの入れ物となります。
魂が宿ったりしているわけではないので、ゴミとして処理します。
小さいものならそのままゴミ袋に入りますし、大きくて入らない時は、かなづちで叩けば簡単にバラバラになります。
接着剤でついてるだけですので、パーツごとにバラす感じで叩きましょう。
ただ、神棚の形のままゴミに出してはいけないという自治体もあります。
お住まいのルールを良く調べてみてください。
~補足~
神社によっては「左義長」や「どんど焼き」の時に神棚も一緒に燃やすことが許されている所もあります。
しかし、黙って燃えているところに放り込んではいけません。
関係者の方に確認、了承を得ておくとトラブル回避になります。
処分方法その3.全ておまかせ!専門業者へ依頼する
あなたの考え方
処分費用→依頼内容による
この処分方法の手順
①専門業者を探す
インターネットで検索すれば地元の業者がいくつか見つかると思います。
そこに問い合わせれば、費用や引取り日時の打ち合わせになります。
「神棚だけなのか」
「御札や神具も持っていってくれるのか」
「回収後は祈祷をするのか」
など、業者によって対応が違うので、きちんと細かいところまで確認しましょう。
②引取り日時までに用意しておく
どのように持っていくのかは業者ごとに違うので、指定どおりに準備しておきましょう。
こんな方法も簡単便利
神棚を梱包して、指定のシールを貼り、宅配便で送るだけのお手軽な方法もあります。
処分方法その4.買い替えという選択
あなたの考え方
新しい神棚を買おうかな。
処分費用0円
処分とは少し違いますが、仏壇店や神具店で新品を買うと、ほとんどのお店は無料で引き取ってくれます。
良心的なお店だと、回収、設置もしてくれるので、新しい神棚を考えている方なら、この方法がベストだと思います。
新品を購入するので、その代金はかかりますが、処分費用は無料になります。
ホームセンターのほうが安く売っていますが、引取りはやっていないかもしれません。
中に入っているお札は、新しい神棚へ入れ替えておきます。
仏壇店や神具店で処分のみを頼むことも可能です。
しかし、処分のみだと費用が掛かります。
処理の代行をしてもらうので仕方ないことではあります。
ご近所の優良仏壇店を探してみましょう↓
まとめ
ご自身の考え方に沿った方法を選べば、後ろめたい気分になることなく処分できます。
神様に幾度も手を合わせていたのなら神社できちんと祈祷してもらうといいでしょう。
そこまでの気持ちがないのであれば、お札だけでも神社へもっていき、お焚き上げをします。
左義長やどんど焼きの日時は聞けば教えてくれます。
古札返納箱が常設されていれば、そこに入れるだけです。
遺品整理業者に頼めば、全ておまかせすることもできます。
買い替えを考えているのなら、仏壇店や神具店で買えば、大抵無料で引き取ってくれます。
様々な神棚が用意されているので選ぶこともでき、あなたに合った神棚をオススメしてくれるでしょう。