【超重要】「いい仏壇店の選び方」ここ間違えると凹

仏壇が必要になるときはいつか必ず来ます。

 

身近な方が亡くなってから探す方がほとんどかと思いますが、実際そうなってみると、日々時間に追われなかなか仏壇を比較する「時間と心の余裕」がありません。

 

慌てて仏壇店へ飛び込むとのちのち後悔することになりかねません。

 

仏壇店にも大型店や個人店、商業施設に入っている店舗などと様々です。

そこで、いい仏壇店の見分け方を紹介していきます。

 

すべての条件を満たす仏壇店はそうそうないので、あなたが大事だと思う点をいくつか絞って評価してください。

 

最後に「チェックリスト」で確認できるようになっています。

早く知りたい方は、目次の「簡単チェックリスト」をクリックしてください。

仏壇店の選び方【外観編】

仏壇店の紹介

入りにくい店はやめましょう

寂れた商店街誰もが感じていることですが、仏壇店って入りづらい雰囲気を出してる店多いですよね。

そう感じたお店には、素直に入るのをやめてしまいましょう。

 

無理に入って、変に緊張したりすると、いいたいことも言えず、店側のペースで話が進んでしまうことがあります。

 

照明が暗い店も入りづらいかと思います。

お近くに仏壇店があるのなら店の前を通ってみてください。

仏壇店は店の中が暗いことが多いです。

やっているのかやっていないのかわからないような店があります。

 

そこはたいてい自営業のお店だと思います。

 

私は仏具問屋としてそういったお店にもよく行きますが、店主は奥で作業していることが多いです。

つまり、奥で作業をしているので、店舗は節約のため電気を点けていないことが多いのです。

 

そんなことを知らない方にとって、暗かったり、人気がなかったりすると入りづらいのも頷けます。

 

近所だったら、その仏壇店の評判やどんな人が経営しているのか聞いてみるのもいいでしょう。

地元に長く住んでいる方なら知っていると思います。

 

仏壇店は地元に根ざした商売ですので。

りん
でも暗いと入れない・・・。
問屋さん
店側の意識改革が必要ですね。

 物理的な問題で入りづらいお店もあります。

一方通行、道幅が狭い、店とわかりづらい、駐車場がない。

 

このような場合も、「やだな~」と思ったらあえて行かなくてもOKです。

 

初めていく仏壇店は入りやすく、出やすい店にしましょう。

看板は見やすいですか?

栄の街並み看板は店の顔とも言えます。

車を運転中でも何気なく目に入るのが看板です。

 

見にくかったり、汚れていたり、電気が一部切れていたりすると、店内の維持管理にも疑問を持った方がいいです。

 

商品やアフターサービスについても、いいかげんな対応をされかねません。

りん
パチンコ店で昔よくあったそうですね(笑)
問屋さん
「パ」の電気だけ切れてるやつね(笑)
国道や県道沿いの店なら、遠くからでも見える看板があると目印になり入りやすいですね。

清掃がされているのは基本

綺麗なお店前

「人は見た目が9割」「人の印象の8割は3秒で決まる」という本や心理学でいわれていることからもわかる様に、店の外観も非常に大切です。

 

ゴミが放置されていたり、窓ガラスが汚れていたりすると入りたくなくなります。

 

逆に、開店前に外の掃除をしている風景を見ると好感が持てます。

仏壇店の選び方【内覧編】

仏壇店の選択

いざ、お店に入ってみるとガッカリすることもあります。

仏壇の品ぞろえが少ないとか、静かすぎて緊張した、などです。

 

どんな店内が【いい仏壇店】なのか紹介します。

店内は明るいほうがいい

仏壇店の性格上、過度に照明を明るくする必要はないと思いますが、入って「暗いな」と思うような店が多いのが現状です。

 

先ほども少し述べましたが、自営業の店は暗いことが多いです。

大型店やチェーン店では、まず暗いということはないです。

明るい店内で、間接照明や装飾照明を使って演出している店は、商品に対して自信があるということです。

トイレの有無

トイレの清掃

急に用を足したくなる時もあります。

気軽に貸してもらえ、清潔にされているなら問題ないでしょう。

 

トイレ内にお香が焚かれていたら、なおいいです。

座る場所はあるか?

一服

初めて仏壇店に行くと、基本的なことから、予算、安置するスペースの話になります。

話が長くなることもしばしば。

 

そんな時、店員さんと座って話せるスペースがあると、楽に商談ができます。

テーブルにはパンフレットや耳より情報が置いてあることもあります。

興味が出たものは何でも聞いてみましょう。

そうするとお得情報を聞けたり、もっと条件のいい提案が出てきたりするもしれません。

BGM

小さな仏壇店では少ないですが、大型店になると店内にBGM(音楽)が流れていることが多いです。

店側としては、気持ちよく買い物をしてもらうことが目的です。

 

有線放送を流していることが多いですが、こだわっている店では、店の雰囲気に合った音楽を流しています。

展示品は整理整頓されているか?

整理整頓

店の隅に段ボール箱が積んであったり、品出し前の商品が出しっぱなしになっていたりするといい気分はしません。

 

人手が足りてないかもしれません。

店が狭いのでしょうか?

理由はどうあれ、店としての管理が不十分なのは否めません。

 

展示商品が多く雑然とした印象のある店もあります。

商品が多いのは選択肢が広がるのでメリットなのですが、種類や大きさ別で整頓されていないと、比較検討するのが面倒です。

 

しかも、初めて仏壇店をのぞいた人にとっては、仏壇を一つ一つ比べることすら大変なことなのですから。

わかりやすく陳列されている店がいい仏壇店と言えます。

整然と並んだ鉛筆

仏具も同じことが言えます。

位牌や仏具セットや線香、ろうそくは種類も多いので、バラバラに置いてあると、より煩雑な印象を持ちます。

 

位牌は寸法順に並び、線香・ろうそくはサンプルが置いてあって試すことができると、買う側の身になって考えてくれている店と言っていいでしょう。

 

店のショーウィンドウにも目を配るといいかもしれません。

ショーウィンドウには今のイチオシが飾ってあります。

そこがゴチャゴチャしていたら店内も大抵同じです。

 

季節感や今の流行を感じられるようなレイアウトになっている仏壇店に入ってみると、商品知識の豊富な店主や店員がいるでしょう。

入ってすぐの商品で店の気遣いがわかる

線香蝋燭のイラスト

仏壇店に来るお客さんの多くは、日頃から使っている線香やろうそくの買い物です。

そういった日常品が、入ってすぐのところに陳列されていると買い物がしやすいです。

 

お盆やお正月に使う墓参用品や造花なども、入り口付近にあるほうが、いい仏壇店と言えると思います。

 

こういったちょっとしたレイアウトで、お店の方針、営業スタイルが見えてきます。

覚えておくとより良い仏壇店を探す材料となるでしょう。

表示価格や展示の仕方

プライスカードの色々

表示価格の見せ方でも、仏壇店によって差が出ます。

 

手書きの場合と、パソコン入力したある場合があります。

この違いは特にないのでいいのですが、一番の問題はこのプライスカードすらない店があるということです。

 

一体いくらかさっぱりわかりません。

怖いことです。

 

こういうことは自営店に多いのですが、気持ち良く買い物ができるとは言い難いです。

 

また、表示価格を取り消し線で消し、『〇%引き』や『展示特価』としてあるお店もあります。

過度な割引は逆に心配です。

 

その時は、なんでこんなに安くできるのか聞いてみましょう。

納得できるようなら、お買い得かもしれません。

 

現在、仏壇は品質表示が義務化されています。

「商品名」「主材料」「産地」「価格」などです。

 

全日本宗教用具協同組合が制定した「宗教用具製造販売業における表示に関する公正競争規約産地表示基準」があります。

こんなの↓が店内のわかりやすい所に貼ってあるはずです。

仏壇公正取引協議会会員マークほとんどの仏壇店が加入している組合の基準なので、表示がない仏壇店はやめておいた方が無難です。

仏壇店の選び方【従業員編】

従業員の女性の接客

商品を買う場合、『結局、人で選ぶ』と言う方は多いです。

まして仏壇は高額なものです。

長く付き合える『店』『人』を選び、なんでも相談しやすい店で購入することをおすすめします。

 

では、どんな店なら素敵な店主や従業員がいるのしょう?

仏壇への期待感に応えてくれるか?

価値とは

初めて仏壇を選ぶ際、お客としていく側でも緊張するものです。

問屋さん
私は車を買う時、緊張しました。

そして、ワクワク感も少なからずあると思います。

そんな期待に応えてくれる仏壇店なら、いい仏壇にめぐり合う確率が高くなります。

 

選んだ仏壇を買おうか決めかねている時に店員から、この仏壇の『特徴』『利便性』『どんな仏具が合うか』など話を広げてくれ、この仏壇のデメリットまで教えてくれるようなら、本当にこちらの身になって考えてくれている店員さんです。

 

売る側としては良いことばかりを言いたくなるものです。

あえて不都合なことを言うということは、それ以上にオススメできる点があるということです。

話し方

会社員男性

従業員がいる場合、接客の教育がされています。

経験や知識はすぐに身に付くものではないのでどうしようもありませんが、『話し方』については気を付ければすぐ直せます。

 

こんな従業員の話し方ですと好印象のはずです。

・自信を持ったはっきりとした声で話す

・ゆっくり落ち着いて話す

・間をとる

・語尾を伸ばさない

・若者言葉のアクセントを使わない

・最後まではっきりと話す

従業員は丁寧でも、店長が横柄だったり無愛想のこともあります。

長く付き合うことを考えて、そこでの購入は控えたほうがいいと私は考えます。

わかりやすい言葉を使っているか?

困っている老夫婦

こちらは素人です。

何も知らないのが当たり前です。

 

それなのに、俗にいう業界用語や、聞いたことのない単語を並べ説明してくる店員もいます。

 

「もちろん知っていますよね?」的な感じで話が進んでいくと、店側のペースになり、断りづらい商談になりかねません。

 

こちらから「それってどういう意味ですか?」なんて何度もききたくないですよね。

 

初めからわかりやすい言葉で、難しい単語はかみ砕いて説明してくれる店を選びたいです。

たまに馴れ馴れしくタメ口で話しかけてくる店員もいます。

あなたの心象しだいですが、「嫌だな、この人」と思ったらすぐ店を後にしましょう。

 

逆に、こちらが話しやすく、相槌を打って話を聞いてくれる店員さんなら、接客経験も豊富で、色々な相談にも乗ってくれるでしょう。

料金体系はわかりやすいか

○×の女性

あなたの一番の心配事かもしれません。

 

実は、仏壇の価格は基本的にオープンプライス(OP)が多いです。

つまり、小売店が自由に価格設定をしていいことになっています。

 

同じ仏壇でも、あの店とこの店で価格が違うということが起こります。

 

ある店では仏具付きとして表記しているかもしれないので、仏壇本体の価格がさらにわかりにくくなっているかもしれません。

 

同じ物なら安いに越したことはないのですが、すぐに決めるのは危険です。

仏壇は安くても、付属する仏具や本尊、位牌などを付けると結局高くなることもあるからです。

 

まったく同じもので他店と比較することは実際難しいかもしれませんが、できれば仏具等の価格もわかるように総額を見積りしてもらいましょう。

 

「だまされてるんじゃないか??」という思いのまま買うのでは、いい仏壇とは言えません。

 

満足感、納得感を得てはじめて、適正な価格で購入できたと言えます。

店で悩んでいると、大きく値引きしてくる店もあります。

常識の範囲内ならいいのですが、8割、9割と引いてきた場合は、何かあるんじゃないか?と疑ったほうがいいです。

 

店側も商売なので、損をして売ることはまずありません。

安かろう悪かろうでは、一生に一度の買い物が残念な結果になってしまします。

アフターサービス

アフターサービス

家電量販店では〇年保証は当たり前になっています。

メーカー保証+独自の保証サービスというやつです。

 

最近の仏壇店は、保証を付けるお店が増えてきました。

一昔前は「仏壇は売りっぱなしでいいから楽」ということを語るお店もありました。

 

しかし、そんな常識はもう通用しなくなっているのが現状です。

 

ネットで販売している店はほぼ保証が付いています。

ただ、その内容をよくみないと後で痛い目に合うかもしれません。

 

よく見る補償内容は以下の通りです。

お買い上げ日から〇年間無償修理、又は商品交換保証

・〇年以上経った場合は有償修理保証

・運送や移動により生じた故障は対象外

・地震、火災などの天災も対象外

・電気器具(電球等)の消耗品も対象外

〇年保証の〇は高額なものほど長く、『10年間』が多いです。

少額だと5年や3年の保証になっていました。

 

仏壇は毎日ガシャガシャ動かすものではないので壊れにくいものではありますが、よく聞くのが扉の丁番の不具合です。

自身の重みで傾いたり、鋲が抜けたりします。

 

初期不良もたまにはあるので、購入したらよく見て確認しておきましょう。

 

ダウンライトが点かなかったり、木材の継ぎ目にヒビ割れはありませんか?

塗装ムラは?

気になったら早めに店に連絡してみてもらいましょう。

 

倒産シャッター

また、滅多にないケースですが、保証期間中にお店がなくなってしまうこともあります。

その場合の対応はどうなるのか気にしておいた方がいいです。

小さい店やネットのみで販売しているサイトなら、失礼とは思いつつ、どう対応してくれるのか聞いてみるのも一つの手です。

 

最近では大型店やチェーン店も倒産する時代ですので、どこなら安心とは言えませんが・・・・。

 

 

仏壇を買ってしばらくすると、困りごとが出てくるかもしれません。

「仏具の買い足し」

「位牌の追加」

「汚れてきたので掃除はどうしたらいいのか?」

「電球の球が切れた」

こんな小さな疑問や困りごとにも、電話やメールで問い合わせれば応えてくれる店がオススメです。

 

こんなちょっとしたことに対応してくれるか、してくれないかで、その店との今後の付き合い方も変わってきます。

仏壇店に行く前にしておくこと

仏壇を拝む女性

今まではどんな仏壇店を選べばいいかを話してきましたが、

逆に、

あなたが前もって調べておくと、どんな仏壇店に行っても話がスムーズになる方法をお話しします。

・宗派

・安置場所のスペース

・予算

・仏壇の種類

宗派

先祖、又は故人が何宗であるのか調べておきましょう。

仏壇は宗派によって本尊、仏具の飾り方が違います。

宗派別の解説

宗派別仏具の飾り方ご存じかと思いますが、仏教には数十の宗派があります。代表的なところでは、浄土真宗、日蓮宗、真言宗ですね。 本尊はもちろんですが、仏具も宗派によってそれぞれ違います。仏教に対する[…]

宗派別仏壇の飾り方

 

ただ、最近のモダン仏壇などは本尊のみを宗派に合わせ、仏具はどの宗派でも共通という「仏具セット」にすることが多くなりました。

仏具セットについて

大手の仏壇店をのぞいてみると、半分ほどのスペースはおしゃれなモダン仏壇が展示されています。 今、仏壇は『小型化』が進んでいます。そんな小型仏壇に似合うモダンな仏具セットを【価格別によるランキング形式】で紹介していきます[…]

モダン仏具セットの【価格別】おすすめランキング

 

安置場所のスペース

どこに置く予定か決めておきます。

そのスペースをメジャーで測っておくと、仏壇が探しやすくなります。

 

予算

仏壇はたいてい単品の値段が表示されています。

仏具や本尊も必要になるので、総額の予算を考えておきましょう。

そうすると、どの程度の仏壇を買えばいいかおおよそわかります。

 

仏壇の種類

上置仏壇にして、タンスの上に置くのか、下台付のもので、テレビの横に置くのか、はたまた金仏壇にするのか。

 

ある程度どんな仏壇にするか絞っておくと、店での時間短縮になります。

仏壇の種類やサイズ

はじめまして、仏具問屋といいます。10年以上、仏壇仏具の卸問屋に勤めています。 現在も日々勉強中ですが、少しでも皆さんの、「仏壇や仏具の心配事」がなくなるように、頑張ります。 […]

仏壇のアイキャッチ

簡単チェックリスト

チェックリスト赤ペン

 

仏壇店の選び方チェックリスト

【外観編】

□店の第一印象はgood

□店に入りやすい雰囲気

□掃除が行き届いている

□駐車場がある

【内覧編】

□照明が明るい

□トイレは常設されている

□椅子がありゆっくりできる

□BGMが心地いい

□整理整頓されている

□表示価格がわかりやすい

【従業員編】

□話しやすい

□わかりやすく説明してくれる

□知識が豊富

【その他】

□保証が充実している

□値引きの有無

□配達やアフターサービスの内容

 

チェックが多いほど『いい仏壇店』です。

 

あなたにとってのいい仏壇店が近くにあるといいですね。