60を過ぎると、子供も手を離れ自立していきます。
子供にかかっていたお金が必要なくなり、少し懐に余裕が出てくる世代です。
そんな時「そろそろ仏壇を・・・・」と、ぼんやり思われているのではないですか?
そこで、
「実際、仏壇はいつ買えばいいのでしょう?」
その疑問の答えは、
「買おうと思った時に買うのがベスト」
です。
仏壇が欲しいと思った時に【探し】【選んだ】仏壇があなたにとって一番いい仏壇になるからです。
きっかけは○○が99%
・家の新築・改築の時
・身内に不幸があった時(亡くなった時)
の内のどちらかです。
身内に不幸があってから買うことは、仏具問屋の私としてはあまりお勧めしません。
残念ながら、ほとんどの方がそうなのですが・・・。
なぜなら悲しみの中、葬儀社とのやり取りや、行政への手続きなどで「あっ」という間に時間が過ぎてしまうからです。
そんな中、【四十九日の法要までに、仏壇を用意しなければいけない】ことを知ることになります。
こんな短時間で一生、いや、何世代にも渡って使っていくであろう仏壇を決めるなんてっ・・・・・!
それとは逆に、新築や改築に合わせて仏壇の購入を考えることはとてもいいタイミングだと思います。
なぜなら、仏壇に合わせて仏間を作ることができるからです。
仏間は作らないという方でも、仏壇をどこに置こうか想像して、部屋のレイアウトを決めていくことができます。
そして、新しい家とともに新しい仏壇を入れると、何とも気持ちがいいものです。
きちんと供養していこうと、気持ちも新たに決意するいい機会になります。
離れた家族が集まるいい機会なので、そこに合わせて購入し、みんなで仏壇を出迎えることができます。
仏壇店もお盆セールや年末セールをすることが多いので、普段より安く手に入れることができるかもしれません。
私のオススメは春のお彼岸です
3月の「春分の日」前後3日間のお彼岸に合わせて仏壇をお迎えするのが、個人的にはオススメです。
具体的になってしまいますが、例えば、
①正月に家族がそろうことが多いので、仏壇を買おうと思っていることを直接みんなに伝えます。
②その後、大きさや種類、予算の検討を始めます。
③2月に入ったら、実際に仏壇店をのぞきに行きます。
こんなスケジュールはどうでしょう?
まずは、家族の了解を取らなければいけません。
いくら『自分の仏壇のこと』と言っても、『自分でお金を出して買う』と言っても、家族の中に反対者が必ず一人は出ます。
【説得してから買うべき】とまでは言いませんが、渋々でも【了承】してもらう必要があります。
なぜなら、あなたが亡くなった後に仏壇の面倒を見てくれるのは、残された家族なのですから。
ここでこじれると、後々尾を引きます。
どうして今、仏壇をほしいと思ったのか、必要と感じたのか、などを冷静に話されるといいでしょう。
家族の了承を得たら、仏壇の大きさや予算の検討をしていきます。
どこに置くか決めましょう。
予算もおおよそでいいので考えておきます。
仏壇店は3店舗くらいは見て回りたいです。
品揃えも違いますが、店によって接客態度も違うので、自分と相性の良かったお店に決めましょう。
ネットショッピングを検討している方は、必要な基本知識を学ぶ必要があります。
実店舗より安いと思われるでしょうが、ネットショッピングの場合、配送業者が玄関先に置いていくだけです。
設置や、仏具の取り付けは全てご自身で行うことになります。
本サイト【仏具のブログ】では初心者の方でもわかりやすく学べるようサイトを作っています。
是非、参考にしてください。
2月の末頃にはこれというのを決めて、必要ならお寺へ連絡しましょう。
開眼供養(お性根入れ)の手配をします。
(仏壇店で購入の場合は、配送・設置・お寺との調整等してもらえます。)
菩提寺がない方は、こちら↓にお願いすると便利です。
金額も明確で、追加請求もありません。
後々の勧誘などもないので安心です。
「絶対、春のお彼岸に!」と言っているわけではありません。
あくまでタイミングです。
家族と話がうまくできなかったのなら、次の機会でもいいでしょう。
仏壇を決め兼ねているなら、納得できるまで探すのもいいと思います。
ただ、春は何かを進める、始めるにはいい季節なので、仏教的にも節目である春のお彼岸をオススメしました。
ゆっくり決めることができるというメリットを最大限生かして、いい仏壇と巡り合いましょう。
逆に、仏壇を買ってはいけないタイミングはあるの?
・仏壇を買うと死人が出る
・年忌法要(法事)以外買ってはいけない
・うるう年は避けるべき
これ全て迷信です。
もう一度言います。
迷信です。(←断言します!)
いつ買ってもいいです。
買いたいと思った時、動き出すのがベストなタイミングです。